カテゴリー 《 ブラックジャック 》   全1ページ

2017.05.01     カテゴリ:  ブラックジャック 

   困難を乗り越えろ!





人生、頑張って乗り越えて行かなければならないことがあったりする。



……





『ブラックジャック』……3回目のお話となります。


701_0732.jpg






今回の題名は……


701_0736.jpg












701_0744.jpg


集団の中で、一生懸命に歩く一匹のアリ……
それを車イスに乗りながら応援する少年がいました。










701_0745.jpg


その少年、たくさんの人に見送られながら出発するようです。






どういうことかというと……



701_0747.jpg


そう……この少年は『小児麻痺』だったのです。
この病気に苦しむ人への励まし……そして、病気に対する理解を求める旅への出発でした。










701_0748.jpg


強い決心を持って、広島から大阪までの長い道のりです。










701_0749.jpg


行く先々で、注目を浴びる少年。




……









頑張って歩き続けます。




701_0752.jpg


町を過ぎ、山道に入り歩いていると……なぜか、そこにブラックジャックの姿がありました。







やがて日が暮れ……



701_0753.jpg


足をマッサージしながら、仲居さんに、この旅に至ったきっかけを話し始めます。









701_0755.jpg


本間丈太郎という医者が書いた『ある身障者の記録』という本を読んで……






701_0757.jpg


その本に出ている、患者のリハビリの旅に感動し、自分も挑戦することを決心したのでした。









次の日……



701_0758.jpg


またしてもブラックジャックが、少年を見ています。

ブラックジャックを毛嫌いする少年の『かまわないでください』という言葉を受け、
ブラックジャックはとりあえずその場を離れます。


……









しかし、旅の道中、時には災難にも遭い……



701_0759.jpg


周りに誰もいないことをいいことに、悪い奴らがお金を取っていきました。










701_0760.jpg


それを、少年に見えないところで、取り返すブラックジャック。









701_0761.jpg


取り返した財布を、そっと道端においておきます。









701_0763.jpg


それを知らずに、自分の財布を見つけ、拾う少年……








やがて、またしてもブラックジャックが少年の前に現れて……



701_0765.jpg


この山道の状況……そして、それに対するアドバイスをします。

しかし、それを素直に聞き入れない少年……



……





普段、ブラックジャックは他人と関わり合いを持たず、そして、人にちょっかいを出す人間ではありません。

なのに……なぜ、ブラックジャックは、これほどまでに、この少年に固執するのか……




……










ブラックジャックの忠告を無視し、歩き続ける少年……やがてバテ始め、道に座り込みます。



そしてここで、その少年に向かって、ブラックジャックが、驚く言葉を告げるのです。










701_0767.jpg


『この先のカーブで日が暮れる……本間丈太郎の本にも書いてなかった……』

『本間先生も知らないんだ』

『あのときはカーブの所に木があって…………今は、もう木はない』




???

なぜブラックジャックが、この本のことを知っている?


……




もしかして……!!!









701_0768.jpg


そう……その本の『ある身障者』とは、他ならぬブラックジャック……その人だったのです!







ブラックジャックの顔や全身の傷……これは子供の頃の、不発弾処理が原因の爆発によるものです。

そのとき、本間先生の手術・治療により、奇跡的に命が助かりました。








701_0769.jpg


少年に向かって、ブラックジャックが静かに当時のことを話します。

自分と同じルートを必死に頑張って歩いている少年に、ブラックジャックは昔の自分の姿を重ねて見ていたのだと思います。



……



打ち解け始めた少年が、さらに話やアドバイスを聞きたがりますが、
ブラックジャックは、必要以上に手を貸すことはしません……静かにこの場から去って行きます。






701_0771.jpg


やがて日が暮れる頃……山道の途中に、ブラックジャックが少年のために置いた毛布がありました。




……












頑張って歩いた結果……




701_0772.jpg


少年は無事、大阪に着きました。

世間からも、相当注目された中でのゴール……








そのころ、ブラックジャックの医院兼自宅では……




701_0774.jpg


ゴールのシーンを優しい目で見つめるブラックジャックの姿がありました。




……






今回、長くて静かなお話となりましたが、なぜこの話を取り上げたかというと、

人間、いろんな困難を乗り越えて、今の自分がある……という人もたくさんおられるでしょうし、
また……そういう努力・挑戦をしなければ……と思っている方もおられると思ったからです。


いろんな状況を受け入れなければならない時もあるかと思います。
しかし、それに負けずに、その状況に抗い、困難を打破していくことが必要な時もあるでしょう。




結局は自分次第……強い心を持ちたいものです。







最後まで見ていただきありがとうございました。

2017.02.13     カテゴリ:  ブラックジャック 

   手術の意味




去年の9月に、『ブラックジャック』のお話を書きました。

あれから5ヵ月ちょっと……月日の経つのは早いです…… (・_・;) 言い訳……



それでは今回、ようやく2回目の記事にいきたいと思います (^_^;)





1-700_7838_127.jpg







今回の記事……題名は、





2-700_7837_126.jpg




……










3-700_7842_128.jpg

駅のホームに、あやしげな男が一人……











4-700_7846_129.jpg

その男が、ホームにそっとカバンを置きます。

それを見ていた売店の女の子……







新幹線がホームに入ってきました。

足早に立ち去る男……





次の瞬間!










5-700_7847_125.jpg


なんと、カバンが爆発したのです。











6-700_7854_130.jpg


売店の女の子も、爆発の破片で目が……











7-700_7856_131.jpg


大騒ぎの駅から出てきた男を乗せたタクシーの運転手……
その男を怪しげに思い、警察に通報します。



やがて警察は、その男(犯人)を含めた3人を容疑者として取り調べます。



……





その頃、病院では……




8-700_7860_132.jpg


必死に、犯人を見たことを訴える女の子。
しかし、ガラスの破片が目に刺さり、彼女は両目とも失明していたのです。




なんとか視力を取り戻させたい警察……

その病院の医者は、眼球自体の移植は無理だと言いますが、
『もしかしたら、彼(ブラックジャック)ならやってのけるかも……眼球の入れ替えを……』と、警察に提案します。







9-700_7862_133.jpg


さっそくブラックジャックを訪ね、事情を説明する警察。










10-700_7864_134.jpg

ブラックジャックの経験では、
眼球を移植し成功しても、5分ほどしたら、また元通り見えなくなってしまった……とのことでした。


その5分が欲しい警察は、必死に手術の依頼をします。






しかし、ブラックジャックの返答は……




11-700_7865_135.jpg


『医者ってのはね、人を治すために手術をやるんだ』と言い、キッパリと手術を断ります。




しばしの沈黙……


……




やがて、考え込んだ警部が決心し、ブラックジャックに言った言葉が……










12-700_7867_136.jpg


捜査費用の全額『三千万円』を手術代に……と提案したのです。


それを聞いたブラックジャック……

なんと!さっきまで断っていたのに、納得した表情を浮かべ手術を承諾したのです。





女の子に、ちょっとの間だけ目が見えるようになることを告げるブラックジャック。

やがて手術が終わり、容疑者との面会が行われ……









13-700_7868_137.jpg


ハッキリと犯人を指摘する女の子……

しかし、証拠が無いことを犯人は主張します。




女の子は自らの記憶をたどり……やがて……










14-700_7871_138.jpg


犯人の、右の靴のつま先に三角のキズがあったのを思い出します。

玄関にある、男の靴を持ってきて見てみると……










15-700_7873_139.jpg


キズがあった!……警察はその男を犯人と断定しました。

観念した表情の男が、警察に連行されていきます。



……








刻一刻と時間が過ぎていく。

目が見える、残された時間はあとわずか……



女の子はブラックジャックに、『目が見えなくなるまで外の景色が見たい』……と、お願いします。

外が見えるよう、ベッドを窓際に移動させるブラックジャック……











16-700_7874_140.jpg


綺麗な……そして、もう二度と見ることは出来ないその景色に、別れを告げる女の子……

『さよなら光さん』……涙を流すその眼から、光が失われていきました。




……









さて、ここで一つ疑問が残ります。
何故、ブラックジャックは、この手術を受けたのか?









ラストシーン……病院を後にするブラックジャック。

見送る警部に、ブラックジャックが最後に言った言葉が……











17-700_7877_141.jpg


『三千万円は彼女にやってください』


そうだったんです……

ブラックジャックは、この三千万円を彼女に渡すために手術を受けたのです。
(最初、手術を断ったのも、計算のうちだったのかもしれません)



普段、私たちの目の前には、様々な状況が発生します。
それに対して、どう行動するかを判断していかなければなりません。


失明……これはブラックジャックでもどうすることも出来ない。
ならば、この突然の不幸な状況に陥った女の子に対して何か出来ることは……

ブラックジャックなりの答えが、これだったのでしょう。





このお話の主旨からは、ちょっとズレるかと思いますが……

女の子が最後に見た景色……
普段、私たちが見ている景色と同じはずです。

人間……健康だと、そのありがたさがわからないものですね。
目の前の風景が、当たり前に見える……そういうことにも感謝したい気持ちになりました。







最後まで見ていただき、ありがとうございました。

2016.09.03     カテゴリ:  ブラックジャック 

   母……息子……そして決意




本が好きだ。


小説ならミステリー、漫画なら昔の物が好きかな……



……






ここに一冊の本がある。







1-700_7422.jpg


手塚治虫の名作『ブラックジャック』です。

『ブラックジャック』
高額な報酬と引き換えに、数々の難病を治していく、無免許の天才外科医。


内容は、ただ単純に病気を治すというだけではありませんで、

命……生きるということはどういうことなのか……死とは、いったい……
医療・倫理……様々なものを読者に投げかけてきます。



子供から大人まで皆、楽しむ事が出来る漫画だと思います。





いい話がたくさんあります。

その中でも、特に好きな話を今回、紹介させていただきたいと思います。

内容をかなり端折っておりますので、話に唐突感があるかと思いますが、
そのへんは御了承下さいますようお願い申し上げます。





それでは、スタートします。






題名は……




2-700_7423.jpg









あるところに、



3-700_7432.jpg


おばあちゃんと、










4-700_7430.jpg


その、息子夫婦が住んでいました。







その、おばあちゃんなんですが、




5-700_7435.jpg


家事や留守番などをしたことに対して、ことあるごとにお金を要求してきます。











6-700_7433.jpg


当然、嫁は納得がいきません。

こんな感じで家庭内はギスギスしていき……












7-700_7436.jpg


やがてケンカになってしまったり。



息子夫婦は不思議に思います……何故、そんなにお金を欲しがるのか……

調べてみると、銀行にお金を貯めているわけでもないようでした。




そこで、さらに不可解なことが……嫁が言うには、おばあちゃんは、毎月どこかへ出かけているらしいのです。










何かあやしい……そう思った息子は、




8-700_7438.jpg


ある日、外出したおばあちゃんのあとをつけていきます。

すると行った先には、とある洋館が……



躊躇することなく、入っていくおばあちゃん。












実は、この息子……

赤ん坊の時、ほとんど生きのびられない難病にかかったのです。




母親(おばあちゃん)は、なんとしてでも息子を助けたい!……その思いで、この病院の甚大先生にお願いすると、

「助かるにはこれだけかかる」……と言われた金額がなんと……







9-700_7437.jpg


『千二百万円!!!』

母親(おばあちゃん)は 「一生かかってもお支払いします」と約束し、その結果……息子の命は助かったのでした。




しかし……

そこから支払いが、母親(おばあちゃん)に重くのしかかります。

身の回りの物を全て売り払い、貯金も全て支払いに回したのですが、
それでも、五百万円ほど足りませんでした。










10-700_7439.jpg


それからというもの、来る日も来る日も来る日も……働いて働いて働いて……


やがて甚大先生も亡くなり……
そこの奥様が、「甚大も亡くなったことですし、お支払いの方はもう結構ですから」というのですが、

母親(おばあちゃん)は、「な…なんてことおっしゃるの!!…(中略)…絶対に全部お支払いしますから」と言って、頑として聞き入れません。







そして、息子が、おばあちゃんのあとをつけてきたこの日……






11-700_7440.jpg


この日こそが、最後の支払日だったのです!

長年の支払いがやっと終わり、ホッとするおばあちゃん。









その時、息子は、


奥様と、おばあちゃんとの会話……

そして、たまたまここを訪問し、このいきさつを聞いていたブラックジャックと奥様の会話……




それらの会話を陰で聞き……そこで初めて自分の境遇を知ったのです!!!




自分の命を助けてくれた母親。

その代償(支払い)に追われた人生だった母親。

息子夫婦に嫌われようが……気を遣わせまいと、そんなことを、おくびにも出さなかった母親。










12-700_7441.jpg


溢れ出す想い……ほとばしる想い……

支払いが終わり、この家を後にした母親(おばあちゃん)を、息子は涙を流しながら追いかけます。



「おかあさぁん!………………おかあさん!! ぼくのおかあさん……」





懸命に走る息子……








しかし、追いかけて行った息子が見た光景は!!!







13-700_7443.jpg


道端に倒れている母親の姿でした。

母親に駆け寄る息子!







そこに、甚大先生宅を訪れていたブラックジャックも駆けつけ……




14-700_7444.jpg


おばあちゃん……最後の支払いが終わり気が緩んだのか、脳溢血で倒れたのです。



このまま、何も伝えれずに死に別れになってしまうのか!

息子の胸に湧き上がる想い……



「先生、お願いします……お願いします……」 ブラックジャックに助けを乞う息子。





ブラックジャックの返答は……

「なおる見こみは少ない、90パーセント命の保証はない……だが、もし助かったら 三千万円 いただくが……」




金額に驚く息子……

しかし、息子は即答します。






15-700_7445.jpg


「一生かかっても、どんなことをしても払います!……きっと払いますとも!」






それを聞いたブラックジャックが言った、この物語最後のセリフが……









16-700_7447.jpg


「それを聞きたかった」 ……もう、このセリフが抜群に効いてます!

というか、このセリフなしでは、この物語が成立しないくらいです。




息子のために生きてきた母親…………その想いを受けて決断する息子。

そう……ブラックジャックは、息子のその決意が聞きたかったのでしょう。




……












ブラックジャックも、自身の母親に対して相当な想いがあります。
(母親については、他の話にいろいろ出てきます)

その、母親という存在に対する強い想いがあるからこその、この最後のセリフだと思います。





他の話の中に、ブラックジャックのこういうセリフがあります。









「私なら母親の値段は百億円つけたって安いもんだがね」









ありがとうございました。


プロフィール

WILD BOOKERS

Author:WILD BOOKERS
富山県在住。
カメラと酒とミステリー、
ときどきロードバイクという
日々を過ごしています。

リンクフリーです。

ご連絡いただければ、こちらも
リンクさせていただきます m(__)m

※当ブログ内の写真の無断転載・無断使用は
ご遠慮ください。